定時を過ぎても残業して頑張ることがいいことのように思われてきた日本社会。
近年その思想が崩れてきて、残業せずに定時で帰りましょうという動きが出てきています。
とはいえ、急に仕事のスタイルを変えることは難しく、日本の社会全体で残業がゼロになる日はまだまだ遠い先のように思えます。
なんて、ちょっとカッコよく書き出してみました。
今回はちょっと視点を変えて、残業が多い人を会社側から見た場合についてまとめてみました。
これを知れば、あなたがよかれと思ってしていた残業は、実は会社にとって負担となっているのかもしれないことに気付くはずですよ。
人件費がかかる
残業する側は残業代がもらえますが、会社にとってはそれだけ人件費がかかることになります。
単純に残業が多くなればなるほど、人件費がかさみます。
光熱費がかさむ
定時内なら他の社員がいるからまだしも、残業するたった数人のために、電灯・パソコン・エアコンなどをガンガンつけてるってことですよね。
会社にも光熱費という費用がかかるので、あなたが頑張って残れば残るほど、会社は光熱費がかかることになります。
体調管理に気を遣う
残業が慢性的に多い人には、「いつか体調が悪くなってしまうんじゃないか」と会社も気をつかいます。
それに、労働基準法やら36協定やらで、残業の上限時間は決められているので、それ以上働かれると会社も困るというわけです。
(IT企業は36協定なんてあって無いようなもんですけどね)
残業申請作業に時間を取られる
残業をするには、事前もしくは事後に申請が必要な会社もあります。
申請を上長が許可し、申請に対する事務作業を別の課が行う…。
この作業にも人件費が発生します。
なにより、あなたが残業を申請するたびに、誰かの時間も使っているということですね。
だからと言ってサービス残業なんてのは、もってのほかですよ。
社員の視野が広がらない
朝から夜遅くまで働き、家に帰れば食事・家事・就寝…。
こんな生活を毎日続けていたら、勉強や気分転換の時間は、いつ確保できるんでしょうか。
資格の勉強やセミナーに参加することで、自分の視野がより広がり、知識量も増えます。
残業をしているとその機会をなくすことになるので、結果としてインプットの少ない社員が、無理やりアウトプットするという非効率な状態になってしまうのです。
まとめ
残業すると発生する会社にとってのデメリット
- 人件費・光熱費がかさむ
- 体調管理に気を遣う
- 残業申請作業に労力を使う
- 社員のアウトプットの質が向上しない
残業はする方も負担ですが、される方も実はいろんなリスクを背負っています。
なのに残業推奨する業界があるって…それどんだけブラックなんですかって話です。
確かにIT業界は、システムの本番稼働前とか緊急事態発生時には、残業しなければ間に合わない場面も数多くあります。
ですが、残業が「当たり前」になってる風潮がよくないと感じています。
いつ電話しても担当者に繋がったり、夜遅くまで部屋の電気がついている会社は、もう一度、残業についてしっかり考え直さないといけない時代です。
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