2023年4月、映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影』を観てきました。
今回は黒ずくめの組織が出てきて、コナン達がかなり危険な目に遭います。
本編の最新ストーリーを知らなくても十分ついていける内容で、引き込まれました。
以降、ネタバレありの感想です。
※アイキャッチ画像は劇場版公式サイトからの出典です。
黒ずくめの組織 vs 女性
なにやら1人の女性が黒ずくめの組織に追われている様子。
追いついたキールが女性を川へ逃がそうとしますが、突然現れたジンによって女性は射殺されてしまいます。
キールの方を向いている女性に気付かれずに、ジンはいつキール後ろに回り込んだのでしょうか?
そして動く標的のこめかみを撃ち抜くなんてすごい射撃技術ですね。
キールの肩ごと躊躇なく撃つところは、相変わらずひどい人です。
パシフィック・ブイ
事件のニオイを嗅ぎつけ、白鳥刑事と黒田管理官の乗った船に飛び乗るコナン。
小学生なのにすごい身体能力だなぁと、いつも驚かされます。
そして黒田管理官、誰かが船に飛び乗ったことに気付いたのに、その時点で確認しなかったのはなぜだろう?
優秀で個性的なエンジニア達
パシフィック・ブイで働くエンジニアの主要メンバーは5人。
- 案内してくれたリーダーの日本人男性
- 灰原がどこかで見たことある女性、直美
- 2がわからない女性
- ストIIに出てきそうな頭の男性
- のちに起こる事件を「エキサイティング」とか言っちゃうやばい男性
みんな頭が良いということはわかりました。
言いづらい老若認証システム
AI技術を使って犯罪者の現在の顔を予測し、世界中の監視カメラから探し出すという「老若認証システム」。
かなり言いづらい言葉なのに、スラスラと何度も言える声優さんはすごい!
直美さらわれる
ユーロポートとの接続作業と同時進行で、パシフィック・ブイに潜入するベルモットとバーボン。
女子トイレにて直美を誘拐し、気を失っている直美の身体検査をおこないます。
そこでペンダント型USBを見つけ、中に入ってる灰原の写真を見て一同驚きます。
「え、直美も灰原を追っているのか!」と私もビックリしました。
でも初めからこれを目当てに身体検査していたわけではないですよね?
いったい何を探していたんでしょうか?
もしくは武器を持っていないか、ただ確認しただけ?
灰原誘拐計画
USBに入ってた灰原の写真を見て、シェリーが幼児化して生きていると知ったウォッカ。
ジンに報告すると、灰原の誘拐を命令されます。
しかし他のメンバーは「予定外のことはしたくない」「肩をケガしたからやりたくない」とそれぞれがもっともらしい言い訳をして、誰も協力しないのが面白いです。
確かベルモットは「自分は灰原に手を出さない」ってコナンと約束してたから、律儀に守っているのでしょうか?
仕方ないので、誘拐計画には別のメンバー、コードネーム【ピンガ】が計画に加わることに。
「ピンガは髪を編み上げている男」だそうですが、この映画が始まる前に『東京卍リベンジャーズ』の劇場版予告が流れていたので、そこに出てきそうな髪型だな〜とどうでもいいことを思いました。
灰原さらわれる
すぐ近くに灰原がいることを知ったウォッカ達は、その日の夜に灰原がいるホテルへ乗り込みます。
組織の気配を察知した灰原は、逃げるためとはいえうかつにも部屋のドアを開けてしまいます。
ドア1枚隔てた距離に組織のメンバーがいるのに、灰原はいつもの組織センサーで感じ取れなかったのでしょうか?
ピンガ vs 蘭ねーちゃん
灰原の危険を感じたコナンが、車に乗せられている灰原を見つけます。
すると蘭ねーちゃんが2階?の部屋の窓から華麗に車へ飛び降り、ピンガ相手に肉弾戦を繰り広げます。
ピンガは仮にも黒ずくめの組織のメンバーですよ?
そんな闇の人物と、ちょっと空手の強い一般女子高生が戦うなんて危なすぎです。
蘭ねーちゃん、強し。
お金持ちの組織
キャンティの狙撃に阻まれ、蘭ねーちゃんはピンガとの戦いを中断し、小五郎おじさんを起こしに向かいます。
結局、役に立ちませんが。
一方コナンは、灰原を乗せて車で逃げたウォッカとピンガを、博士の運転する車で追跡します。
すると組織の車は海へダイブし、なんと海中で潜水艦に逃げ込みます。
ウォッカ、運転しながらダイブの準備なんていつの間にしたんでしょうか?
というか潜水艦まで持ってるのか、黒ずくめの組織。
かなりお金持ちな組織のようです。
黒ずくめの組織の潜水艦
灰原が目を覚ますと、さらわれていた直美がいました。
その後、ウォッカに命令されたキールが灰原を縄で縛りますが、
- フードに盗聴器を入れられた
- 縄をほどきやすい腕のポースをしている
ということに気付くも、知らないフリをしてあげる優しさ。
灰原達の脱走
灰原達のいる部屋の前で盗み聞きをするキール。
灰原が外と連絡を取っているとわかると、自分に仕掛けられた盗聴器を通して、灰原に脱出方法を教えます。
でも脱出口を聞いたところで、初めての場所で誰にも会わずにそこまで辿り着けるものなのでしょうか?
しかしそこは強運の持ち主、直美と一緒に迷うことなく目的地に着きました。
ルパンスタイルのジン
一方、ヘリコプターからルパンのように登場したジンは、灰原を見るためだけに潜水艦へ乗り込みます。
そして灰原達が逃げたと知ると、急いで脱出口へ向かいます。
分厚いドアの向こうにジンがいると気配でわかる灰原。
さっきのホテルではウォッカがいることがわからなかったのに…。
こうなりゃ脱出口を爆発させて、灰原と直美を爆殺しようとするジン。
しかしキールが阻止します。
冒頭の女性を川へ逃がそうとしたり、灰原の小細工に気付かないフリをして、脱出を手助けしようとしたりと、キールって本当は優しいですね。
オトリ作戦成功
キールのおかげで潜水艦から脱出できた灰原と直美は、博士の発明品を使って助けにきたコナンと合流します。
潜水艦に追われても大丈夫なように、オトリ用の発明品も一緒に持ってくるなんて、さすがコナン君!
またパシフィック・ブイ
無事に逃げた3人は、パシフィック・ブイで休みます。
そして眠りの小五郎が発動。
殺人犯は女性、ピンガは男性
「口紅の跡をぬぐう仕草」によって映像が犯人の自作自演で、しかも女性であることがわかります。
直美以外の女性は1人しかいないので、犯人確定です。
実は私、あの映像を見た時点でコレに気付いたので、犯人がわかってたんです。
ですが殺人犯は女性、ピンガは男性との事前情報だったので、殺人犯=ピンガにまでは結びつけることができませんでした。
そして
- 2がわからなかったこと
- 蘭ねーちゃんと戦った時にケガした首
により、ピンガが女装していたことが判明します。
これには「女装という手があったか!」と驚きました。
ピアスしていたことにも気付きませんでした〜。
エンドロールで確認したら、犯人の女性もピンガも同じ声優さんでビックリ。
ちゃんと声が違っていたので、演じ分けていて声優さんってホントすごいです!
ピンガ逃走
正体を現したピンガは、逃走して部屋の外の階段へ。
警察、ピンガの周りを囲んでたよね?何してるの?
そしてそんな警察より先に蘭ねーちゃんがピンガに飛びかかります。
2ラウンド目の始まりです。
だから蘭ねーちゃん、そいつは黒ずくめの組織のメンバーだから危ないんだってば。
蘭ねーちゃんを蹴り飛ばして逃げ切ったピンガ、監視カメラの左右反転トリックを発動していたのにコナンに見つかります。
両耳に1つずつ付けてたピアスを、さっきわざわざ片耳に集めてたのがあだとなりましたね。
コナンをボコボコにしてパシフィック・ブイから海中へ逃げ込みます。
潜水艦 vs パシフィック・ブイ
ベルモットの暗躍により、老若認証システムは不要と判断した組織。
今度はシステムによって自分たちの存在がバレることを恐れて、パシフィック・ブイを海の底へ沈めることに。
潜水艦から次々と発射される魚雷を受け、パシフィック・ブイの中にいる人達は全員外へ避難。
…エレベーターでしか地上に行けないのに、たった数十秒であの人数が外へ避難できてるのっておかしくない?
みんな移動するのが速すぎる。
海中花火炸裂
コナンがまた博士の発明品を使って、潜水艦の真下へ。
そして海中花火を発動。
え、なにあれ。
いつもサッカーボールが出てくるところから、花火が大量に出たんですが…。
そんな発明品があったとは知らなかったので、何が起こっているのかいまいちよくわかりませんでした。
というかあんな危ないこと、体は小学生なんだから無茶しすぎでしょ。
空から見たらキレイな光景ですが、海中は水流と爆発でまさに地獄です。
一番の名場面、女神灰原
あの広い海中で、みごとコナンの居場所まで辿り着いた灰原。
すごいですよね、目的地まで絶対迷わない。
気を失っているコナンを助け出して、まさに女神のような人です。
「どうしてそんな顔できるの?」なんて、いや〜乙女ですね〜。
確かに年下とはいえ、あんな自信満々で「オレに任せろ」みたいな笑顔を向けられたら、誰だってときめいちゃいますよね。
一番の謎場面、何したかよくわからない
海中からパシフィック・ブイの残骸へあがってきた2人。
そこへ大きな波と丸い物体が飛んできます。
「やべぇ!」とか言ってコナンが丸い物体を蹴り返します。
何がヤバいのか正直よくわかりませんでした。
丸い物体が爆弾だったのか?
それとも大きな波が来たから、偶然飛んできた丸い物体を波に当てることで、波の直撃を回避したのか?
うーん、よくわからなかったなぁ。
キスにこだわりすぎ
さっきコナンを助けた時に人工呼吸をした灰原。
その時に奪った唇を、2人を助けに来た蘭ねーちゃんに返します。
なんかそこまでキスしたことにこだわらなくてもいいと思うけどなぁ。
女性同士のキスも求めてないし。
ラストは空港
別れの挨拶をする直美と灰原。
それを遠くから見ていた、冒頭に出てきたおばあさん。
なんとおばあさんは変装したベルモットでした。
でもそれ、おかしくないですか?
灰原には黒ずくめの組織のメンバーを感じ取れるセンサーがついているはず。
なのに冒頭では至近距離で灰原とおばあさんが会話しています。
センサー、どこいったんでしょう?
灰原のセンサーは消えて、普通の女の子になりつつあるということでしょうか?
だとしたら今回ホテルに接近してきた組織のメンバーの気配には気付かないはずですし、潜水艦から逃げる時にジンの気配を感じとることはできないはずです。
もしかして、ベルモットの組織のメンバーとしての存在感が失われてきているということ?
沖矢さんに変装している赤井さんには気配を感じるのに?
…なんだか謎が残る終わり方でした。
『名探偵コナン 黒鉄の魚影(くろがねのサブマリン)』の総評
疑問がいくつか出てきた今回の映画ですが、考えられたストーリーや最新技術を搭載したシステムの登場など、面白さが凝縮された作品だと思います。
なにより黒ずくめの組織との全面対決ですからね。
ミステリー要素は少なめ
映画のキャッチコピーに
「絶体絶命の海洋頂上決戦ミステリー、ついに開戦ーーー」
とありますが、ミステリー要素は少ないです。
犯人と結びつくものが
- 2がわからない
- 首のケガ
- 口紅の跡をぬぐう仕草
の3つしかなく、推理するのは難しいです。
ジンのミスがまた1つ増えた
ピンガを見殺しにしたジン。
またもコナンと灰原につながるキーパーソンを、自らの手で葬ってしまいました。
冒頭でキールの肩を撃ったり、ピンガからのメッセージを既読無視したり、生死に関わる重要事項をピンガに伝えなかったりと、仲間を大事にしない傾向があります。
いつか自分に跳ね返ってくるよと言いたくなりますね。
組織の女性陣が優しい
キールがいなければ、灰原と直美は潜水艦から脱出できず、ジンに始末されていたでしょう。
また、ベルモットが短期間で世界中を周り、灰原に変装した姿を防犯カメラに残さなければ、灰原とコナンは今後も命を狙われ続けることになります。
黒ずくめの組織の女性陣は、なんだかんだで助けてくれました。
あ、女性陣と言っても、キャンティは違うか。
ベルモットはきっと、老若認証によってお気に入りのコナンの存在が組織にバレるのを防ごうとしたんでしょうね。
次回作は平次 vs キッド?
映画の最後、1枚のトランプが映し出され、声だけでこんな会話が繰り広げられました。
平次「許さへんで、キッドォ!」
キッド「え、なんで?」
コナン「キスじゃね?」
なんや?和葉の唇をキッドが奪うんか?
もう、みんなキスにこだわりすぎです。
ということで、次回作は2024年のゴールデンウィーク(スクリーンに文字が出てた)で、平次とキッド(と和葉?)が出てきそうです。
平次が一番好きなので、次回作がとても楽しみです。
『迷宮の十字路』みたいに活躍してくれるといいなぁ。
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